一日の計は朝にあり
チャプレンのことば
2019/03/08
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン 中川 英樹
一日の計は朝にあり
2019年を迎えて、この新しい年を皆さまはどのように、何を大切に、歩み進もうと思われていますでしょうか。「一年の計は元旦にあり」とは、年の初めによく聞く言葉ですが、もとは中国の『月令広義』という書物に「一日の計は晨にあり、一年の計は春にあり」とあって、これが出典だと云われることがあります。中国の暦では「晨」は「朝」を、「春」は「正月」を意味するのだそうです。
「一日の計は朝にあり」。この言葉に想いを重ねながら、確かに、新年にだけではなくて、実は、毎朝、その日の生き方を、その日の人との出会いを意識して、考えてみる、整えてみることは、今のわたしたちには大切なことのように思います。今日という日を、どう生きるのか、何を大切に生きるのか、誰と共に生きるのか。現前の他者の流す涙の、その向こうに、その人の抱えた哀しみや痛みを想像し、「どうしたの」と、ほんのちょっとの勇気を持って、その傍らに立ち止まり、「大丈夫」って、その人の隣りに座ってみる……。
自らがそんなふうに生きられるための、一日の計を、来る朝毎に祈りつつ、キリストのみ跡を辿り往くわたしたちで在りたい、と願います。
「一日の計は朝にあり」。この言葉に想いを重ねながら、確かに、新年にだけではなくて、実は、毎朝、その日の生き方を、その日の人との出会いを意識して、考えてみる、整えてみることは、今のわたしたちには大切なことのように思います。今日という日を、どう生きるのか、何を大切に生きるのか、誰と共に生きるのか。現前の他者の流す涙の、その向こうに、その人の抱えた哀しみや痛みを想像し、「どうしたの」と、ほんのちょっとの勇気を持って、その傍らに立ち止まり、「大丈夫」って、その人の隣りに座ってみる……。
自らがそんなふうに生きられるための、一日の計を、来る朝毎に祈りつつ、キリストのみ跡を辿り往くわたしたちで在りたい、と願います。
※本記事は季刊「立教」247号(2019年1月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
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